トルコ憲法改正国民投票の結果と影響【トルコリラは資産運用に適しているか?】

トルコ憲法改正国民投票の結果と影響【トルコリラは資産運用に適しているか?】

トルコリラはFX取引に値するか。(2017年5月更新)

 

トルコ共和国はアジアとヨーロッパの境界にある国で、大都市であるイスタンブールが2020年のオリンピック開催地をマドリード(スペイン)、東京とあらそったことを覚えている人も多いでしょう。「飛んでイスタンブール」なんてヒット曲もありましたね。

 

国土は78万平方キロで、日本の約2倍で人口は7500万人ほど。

 

EUに加盟申請をしてますが、人種、文化ともにどっちかというとアジア寄りなイメージですかね。トルコ料理は、中華料理、フランス料理とともに世界3大料理(異説有)といわれています。食ったことは無いですが。

 

GDPも88兆円ほどで世界18位。経済的にも意外に安定しています。

 

通貨はリラでFXでは”TRY”と表記されます。

 

元々はトルコ(TuRkey)のリラ(Lira)で”TRL”だったんですが、2005年にデノミ(100万リラ→1リラ)を行ったため、新旧を区別するためにTRLからTRYになりました。
YはたぶんTuRkeYのYだと思います(未確認)

 

デノミをやるってことは、インフレがひどかったということですので、当然政策金利は高めで、2017年4月現在で、政策金利は8%とFXで取引できる通過の中ではトップクラスの高金利をほこっています。

 

大統領選挙の結果と影響 2017年

そんな国の大統領がエルドアン氏で、2017年4月16日に憲法改正の国民投票を行い、僅差(賛成51%、反対49%)で改憲を可決させました。

 

これにより、エルドアン大統領の権限は行政、司法、立法の三権全てにおいて大幅に強化され、任期も最大で2029年までとなり、現在63歳の大統領は75歳まで務めることが可能となりました。

 

具体的に手に入れた権利は

 

・行政 閣僚など高官の任免権・政令や戒厳令の発令・予算編成
・立法(議会) 解散権
・司法 人事権の掌握

 

で、大臣や裁判官も好きに任命・解任できるし、国のカネは使い放題、議会が自分の言うことを聞かなければいつでも解散できるという、まさにステレオタイプな独裁者にレベルアップしちゃいました。

 

さらに死刑制度も復活させるようで、反対派や対抗勢力は恐々としていることでしょう。

 

イスラム教徒がエルドアン大統領の強力な支持者

トルコではイスラム教の信仰が厚い層と、政教は分離して、西洋的な生活を楽しむ世俗派に二分され、カネと権力の中枢には世俗派がエリート層として幅を利かせており、敬虔なイスラム教徒は社会の主流から疎外されてきました。

 

そんな状況に不満を抱くイスラム教徒がエルドアン大統領の強力な支持者になっているとされています。

 

実際、今回の国民投票でも、イスタンブール(人口1400万人、以下同じ)、アンカラ(首都、442万人)、イズミル(400万人)の主要3都市圏や経済的に発展している地域では反対が賛成を上回り、

 

今回の改憲による、経済への悪影響が懸念されています。

 

今後トルコリラで資産運用してもいいのか?

さて、そんな政治的に不安要素満載な国の通貨で、私たちの大事な資産を運用していいのかどうかというのが今回のテーマなのですが、私は”大いにアリ”だと思っています。
その理由として

 

・確かに政治的には不安定だが、経済はわりと安定していて成長性もある。
・国土が広く、人口も多いし、若い世代の割合が高く将来性が豊富。
・なによりくりっく365(東京金融取引所の運営するFX)での取り扱いがある。

 

2016年7月に起こったクーデター未遂事件も、確かにエルドアン政権に対する不満が国民の間でくすぶっていたことに原因はあるものの、それでも大多数の国民が暴力や流血による解決は望んでいなかったほか、経済発展が順調で、それを覆してまで国家体制を変えることを誰も望んでいなかったため、失敗に終わった(わずか12時間で鎮圧)といわれています。

 

また、トルコ軍は徴兵制を取っており、賛否はあるものの、15ヶ月(大学卒は12ヶ月)の兵役期間中に、十分な教育が受けられなかった地方の農民などの場合、衣食を配給され、読み書きを教わることで、職業教育を施される意味合いもあるので、労働人口の安定的な確保に一役買っているという見方もあります。

 

さらに独裁政権には「国の意思決定が迅速になる」という利点というか特徴もあって、経済政策においても、更なる成長性を確保するための政策が早期に取り入れられることも期待できますし、エルドアン大統領も各国からの政治への干渉はキラいますが、自国への投資は大いに歓迎してくれるみたいです。

 

そんなこともあって「くりっく365」の取り扱い通貨にも採用されており、例えば元・ウォン・ルピーは名前を聞けば「中国、韓国、インドの通貨だな」と多くの人がイメージできるかと思いますが、「安定的な流動性の確保が困難」(お客の売りたい、買いたいにすぐ応えられるだけの量が確保できない)として2013年11月末で運用廃止になっちゃってまして、クローネ、ズロチ、クローナなんていう、あんまり馴染みの無い通貨(ノルウェー、ポーランド、スウェーデンの通貨です)より国際的な信用が無いって扱いなんですね。

 

参考までにそれぞれの政策金利(%)は元4.35、ウォン1.25、ルピー6.25、クローネ0.50、ズロチ1.50、クローナ-0.50で、スワップ狙いなら元・ウォン・ルピーは十分メリットがあったはずです。

 

それに比べれば、トルコリラは「くりっく365」市場で取引されているのですから、通貨としての信用度は中国、韓国、インドより上であると考えていいでしょう。

 

特に運用資金が少ない場合は証拠金も1万2000円程度(レート30円1万通貨の場合)で始められますし、1〜2週間程度のスイングトレードで1〜2円の値幅を想定すれば、十分に収益を出せるパイである、と結論していいでしょう。

 

トルコリラに堅実に投資する方法はこちらで解説
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トルコリラの今後の為替の見通し

では、2014年以降のトルコリラ/日本円のチャートを見てみましょう。

 

 


2015年3月あたりに54円を付けたあとは雪崩をうつかのごとく円高方向に動いています。

 

近日では29円近辺になったあと、31円程度まで戻す展開が続いています。

 

テクニカル的に注目したいのは赤丸で囲った部分。

 

細かくて見づらいですが、ローソク足(日足)で長い下ヒゲ(その日に付けた瞬間的な最安値)が出ている部分です。

 

コレが出ると、程なくして大幅な下落(円高)が発生しています。

 

そしておおむねこのときの下限が、その後の上限として機能しているのが分かるかと思います。

 

 
右から二つ目までの赤丸部分を拡大した図です。

 

2016年11月に33円から30円まで下落、2017年1月には30.5円から29円に下落しています。

 

2016年11月の下値が30円でしたので、今後の上値はこの近辺であろうとアタリをつけ、その後の取引を行うと、2016年11月から2017年1月まではTRY/JPYは”売り”で入るのが正解、スワップ狙いなら30円台に入るまで待つべきでしょう。

 

2017年1月以降は30〜31円台で”売り”、スワップ狙いの買いは29円台で。ということになるでしょうか。

 

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